浴室の住宅改修ポイント

浴室は家庭内事故がとても多い場所と言われており、その原因としては滑りやすい・段差が多いなどが考えられます。浴室・洗面室を整備する場合は、空間の広さ、設備・ドアなどの配置や特性を理解し、自立を中心に考えるか介助のしやすさを中心に考えるか目的を明確にして、身体状況に適した整備を選択しましょう。また入浴は体を清潔にする事だけではなく、冷えた体を温めたり心身ともにリラックスするなどの目的もあります。快適に入浴するためにも、急激な温度変化が引き起こすヒートショックなどにも配慮しなければなりません。

浴室の住宅改修を行う際は、
改善したい動作・動線を
再確認する!
  • 浴室までの移動
  • 洗面室出入口の出入り・扉の開閉
  • 脱衣・着衣動作
  • 洗い場での移動・立ち座り・洗体・洗髪
  • 浴槽の出入り・浴槽のまたぎ
  • 浴槽内での立ち座り
  • 浴室・洗面室での急激な温度変化

浴室専用手すりの選定ポイント

さまざまなバリアを改善する上で欠かせないのが、手すりの取付けです。ポイントは動作に合わせた手すりの取付位置と形状の選定。また構造に応じて手すりの取付け方が異なるため在来浴室工法、ユニットバス工法など、壁の厚みや仕上げ材に合わせた手すりを選定する事も重要なポイントです。

構造:在来浴室工法

4本ねじ固定方式。コンクリート下地に手すりを取り付ける場合は、樹脂プラグを使用。施工性の向上はもちろん、使いやすさを追求した形状。

構造:ユニットバス化粧鋼板仕上げ

タッピングネジで固定するだけの簡単施工。様々なユニットバス・システムバスなどにも取付けられます。取付けできる壁は表面が0.4mm以上の鋼板壁。

構造:ユニットバスタイル仕上げ

プラスチックアンカーがユニットバス壁面の裏側でダンゴ状となり、ナットの機能を果たします。壁厚:4~12mmに対応。

CASE01 浴室の出入りを安全にする手すりの取付け

改善したい
動作・動線
『浴室出入口の出入り・扉の開閉』 
保険適用
介護保険住宅改修適用
工事期間
着工より1日以内

I型手すりを取付けた場合、ドアの縁から少し離れるため、手首がかえり握りにくくなります。

オフセットタイプ手すりはドアの近くに握り部が位置する形状のため、しっかり握れます。

以前は掴まるモノがなかったので、扉を手すり代わりに利用していました。

CASE02 段差解消のため深い浴槽から浅い浴槽へ交換

改善したい
動作・動線
『浴槽の出入り』・『浴槽のまたぎ』
保険適用
介護保険住宅改修適用・
高齢者自立支援設備改修給付適用
工事期間
着工より1日以内

入浴をする際、浴槽が深いと浴槽の出入り、浴槽のまたぎが困難です。片足を上げた不安定な姿勢になるため、またぐ位置が高いとバランスを崩して転びやすいのです。
浴槽の隣にバランス釜が設置されているタイプは都営住宅などで多く採用されている浴室です。

バランス型ふろがまから、壁貫通タイプの給湯器に交換をする事で、広くて浅い浴槽への交換が可能となり浴槽の出入りがとても安全で楽になりました。
入浴には、体を清潔にする事だけではなく、冷えた体を温めたり心身ともにリラックスするなどの目的もあります。快適に入浴するためにも、安全に配慮しなければなりません。 都営住宅でのバランス型ふろがまから壁貫通タイプの給湯器に交換をする場合、東京都への事前申請が必要となります。手続き等もお任せ下さい。

CASE03 アルミ開き戸からアルミ折り戸へ交換

改善したい
動作・動線
『浴室の出入り』・『扉の開閉』
保険適用
介護保険住宅改修適用
工事期間
着工より1日以内

お風呂から出る際に、開き扉の開閉スペース・シャワーチェア等があるため、洗い場での移動が窮屈でバランスを崩すことがあります。開き戸から折り戸に交換する事で、洗い場スペースを広く活用できるので、シャワーチェアを利用しても浴室の出入りがスムーズに行えるようになりました。介助者を要する場合もスペースを広く活用でき効果的です。

扉の面材は、割れても破片が飛散しにくいポリスチレン樹脂を採用し、安全性に配慮しています。

また万が一浴室内での事故が発生した場合は、脱衣室側からの操作によって速やかに折り戸本体を外す事ができます。

アタッチメント工法を採用する事でフラット仕上げが可能になりました。

CASE04 洗い場での滑り防止のため浴室床シート張り

改善したい
動作・動線
『洗い場での移動』・『立ち座り』
保険適用
介護保険住宅改修適用
工事期間
着工より1日以内

「洗い場のタイルがツルツルして滑りやすい」・「浴室内での移動や立ち座りの際に転倒しそうで怖い」洗い場に浴室用シートを施工する事で滑りにくくなり、浴室内での移動や立ち座りも安全に行う事ができます。また浴室床シートはクッション性があり、冬場の入浴でもタイルの様にヒヤッとしないのも特徴です。

CASE05 ヒートショック対策 = 浴室暖房機の設置

改善したい
動作・動線
『浴室・洗面室での急激な温度変化』
保険適用
なし
工事期間
着工より1日以内

入浴中の事故による死亡者数は、年間1万7000人。交通事故による死亡者数4600人と比べると、3倍以上の人がお風呂で亡くなっています。入浴中の主な事故原因と考えられているのは「ヒートショック」。急激な温度差が原因で血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こして最悪の場合、死に至ることもあります。ヒートショックを発生させないための温度差はプラスマイナス3度。他の部屋と浴室の温度差をこの範囲内に収めるのが、命を守るカギとなります。入浴前の予備暖房運転により、浴室に入る前から暖めておくことで、脱衣室との温度差も軽減します。浴室暖房機を設置して快適で安全な入浴を!!

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